第18章―校内―

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「この階は先生方の研究室になってます。上の研究室とは違って、先生個人の部屋になってるんです」 「個人?」 「はい。簡単に言ったら先生の部屋ですね。授業以外は大抵の先生はここにいますよ」 ウェインはにっこり微笑みながら言った。 「じゃあフロージアって先生も?」 僕はウェインに聞いた。 「いやいや! フロージア先生は一階の校長室が研究室ですから。フロージア先生だけは特別なんですよ」 「そうなんだ」 僕はフロージア先生を思い出す。 他の人とは違った雰囲気を持った先生だったな。 威厳があって……だけど優しそうな雰囲気もあって。 「フェイア?」 僕はウェインの声でハッとした。 「ぼーっとしないで下さいよ。ほら下へ行きましょう」 「えっ……あぁ。ごめんごめん。下りようか」 僕は先に行っているウェインに駆け寄る。 ウェインは置いていくよと言いながらも、ちゃんと僕を待っていてくれた。 僕がウェインに追いつくと、二人でまた階段を下りていった。
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