第18章―校内―

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「この階にフロージア様の研究室があります。位置的には寮の真下ですね。あとは授業の為の教室、学食もあるんですよ」 「そうなんだ」 「他には魔具を売っているお店もありますし。大抵授業で使うような魔具はこの階で揃います」 ウェインが廊下を歩きながら説明する。 この階は均等に廊下が伸びているらしい。 升目のようになっていて、階段からまっすぐいった所に学食を食べる場所があるようだ。 その隣には魔具を売っている店がある。 店の前を通ったとき、僕はショーウィンドウに並んでいる不思議な道具の数々に目を奪われる。 その度にウェインは僕の腕を引く羽目になった。 「教室は沢山あるから間違えないように気をつけて下さい。 入り口側から見て、縦がA~T、横が1~10と振られていて、一番左下の部屋はA-1、一番右上はT-10っていう風に数えます。 あとは時間厳守なので遅れたりしないようにしてくださいね」 ウェインは1つ1つの教室を説明しながら言った。 「じゃないと厳しい罰則をうけちゃいますから」 「罰則?」 「そうです。僕は受けたことないですが……受けた人によるとかなり恐怖するとか……」 ウェインは小さな声で言った。 僕は恐怖すると言うことを聞いて、城で剣術の訓練の罰則を思い出した。 けど魔術師はそれよりも厳しいかもしれない。 だって魔法がつかえてしまうんだから。 だから罰則を受けないようにしようと決心した。 罰は受けないに限る、うん。 「じゃあそろそろ地下へ行きますよ」 ウェインは階段を指差す。 下へ続く階段は暗く、異様な雰囲気を放っている。 僕達は階段をゆっくりと下っていった。
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