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僕は窓から差し込む日の光で目が覚めた。
ウェインは隣でぐっすり寝ている。
僕は静かにベッドから出て、服を着替えた。
そして机の椅子に腰掛ける。
机の上には僕の荷物が置きっぱなしだ。
僕は自分の荷物を見つめた。
荷物の一番下に僕の剣がある。
僕は剣を下から引っ張り出して、机の下に置く。
きっと剣はここでは使うことがないと思ったから。
父からもらった大切な剣を手放すのは少し抵抗があったが、僕は奥にしまいこんだ。
それからはウェインが目覚めるまで自分の服をタンスに閉まったり、本棚にあった本をパラパラと読んだりして過ごした。
ウェインはだいぶ遅れて目覚めた。
起きてすぐにウェインは着替えローブを羽織る。
羽織るローブは階級によって色が違うんだそうだ。
ウェインはまだウィザードなので、緑がかったローブを着ている。
そういえば、街の中でも緑のローブを着ている人が多かった。
やっぱり魔術師の上のランクにあがるのも大変なようだ。
「よし、と。フェイアも行きましょうか」
「あ、うん」
ウェインが着替え終えると、ウェインは必要な荷物を持ち出し、部屋を出た。
僕もウェインのあとに続いて部屋を出る。
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