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僕がどうしようも出来ないでいると、フロージア様が指を鳴らした。
すると炎は一瞬で消え、目の前にはただの水晶だけとなる。
僕はその場にへたり込み、呆然とその様子を見ていた。
「さて、フェイア。あなたは強大な魔力を秘めているようですね。それはとても強大で、まだあなたは扱いきれてないようです。
これからはあなたには、魔力の制御を学んでもらいましょう」
フロージア様は微笑む。
するとどこからともなくローブが僕の足元に落ちてきた。
「あなたのクラスはウィザード。属性は炎。制御中心のカリキュラムとなります。頑張って学び、立派な魔術師となって下さいね」
フロージア様は変わらぬ笑顔で微笑む。
僕はヨロヨロと立ち上がるとローブを拾い上げる。
ローブを羽織ってからフロージア様のほうに向き直った。
僕は深く礼をして部屋を出た。
出てすぐに僕は座り込む。
緊張が一気に解けて力が抜けてしまった。
僕は床を見つめる。
まだ僕には力がないことを見せつけられた。
それがすごく悔しかった。
絶対に制御してみせるっ!!
そう心に決めて顔を上げた。
すると僕の目の前に顔があった。
僕は驚き、後ろに仰け反る。
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