第19章―入学試験―

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僕がどうしようも出来ないでいると、フロージア様が指を鳴らした。 すると炎は一瞬で消え、目の前にはただの水晶だけとなる。 僕はその場にへたり込み、呆然とその様子を見ていた。 「さて、フェイア。あなたは強大な魔力を秘めているようですね。それはとても強大で、まだあなたは扱いきれてないようです。 これからはあなたには、魔力の制御を学んでもらいましょう」 フロージア様は微笑む。 するとどこからともなくローブが僕の足元に落ちてきた。 「あなたのクラスはウィザード。属性は炎。制御中心のカリキュラムとなります。頑張って学び、立派な魔術師となって下さいね」 フロージア様は変わらぬ笑顔で微笑む。 僕はヨロヨロと立ち上がるとローブを拾い上げる。 ローブを羽織ってからフロージア様のほうに向き直った。 僕は深く礼をして部屋を出た。 出てすぐに僕は座り込む。 緊張が一気に解けて力が抜けてしまった。 僕は床を見つめる。 まだ僕には力がないことを見せつけられた。 それがすごく悔しかった。 絶対に制御してみせるっ!! そう心に決めて顔を上げた。 すると僕の目の前に顔があった。 僕は驚き、後ろに仰け反る。
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