第19章―入学試験―

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僕は去っていく少女を見ながら、溜息をついた。 一体なんだったんだ……。 変な女の子だった。 僕はフードをかぶる。 ローブのポケットがなんか重い。 僕はポケットに手を突っ込んだ。 中から出てきたのは少女がつけていたブローチだった。 色は青じゃなく、赤い。 僕は少女がつけていたように、胸元にブローチをつけた。 何を意味しているのかはよく分からないが。 僕はウェインに会おうと、廊下を歩き始めた。 廊下には人は全然いない。 きっと魔法を勉強しているのだろう。 僕はどうしていいか分からないので、とりあえず部屋へ戻ることにした。 部屋で一人過ごしていると、ウェインが帰ってきた。 ウェインにフロージア様から言われたことを言うと、ウェインはすごいと叫んだ。 「やっぱりフェイアには才能があるんですね。魔力の量や強さは生まれた時からの素質ですから。羨ましいです」 「羨ましいだなんて」 僕は照れながら笑う。 「明日からは一緒に勉強ですね。頑張りましょう!」 「うん!」 僕達は互いに笑いあった。 制御できるようになって、次にファーと会う時には強くなった僕をみせてやるんだ。 明日から頑張るぞ!
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