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僕は去っていく少女を見ながら、溜息をついた。
一体なんだったんだ……。
変な女の子だった。
僕はフードをかぶる。
ローブのポケットがなんか重い。
僕はポケットに手を突っ込んだ。
中から出てきたのは少女がつけていたブローチだった。
色は青じゃなく、赤い。
僕は少女がつけていたように、胸元にブローチをつけた。
何を意味しているのかはよく分からないが。
僕はウェインに会おうと、廊下を歩き始めた。
廊下には人は全然いない。
きっと魔法を勉強しているのだろう。
僕はどうしていいか分からないので、とりあえず部屋へ戻ることにした。
部屋で一人過ごしていると、ウェインが帰ってきた。
ウェインにフロージア様から言われたことを言うと、ウェインはすごいと叫んだ。
「やっぱりフェイアには才能があるんですね。魔力の量や強さは生まれた時からの素質ですから。羨ましいです」
「羨ましいだなんて」
僕は照れながら笑う。
「明日からは一緒に勉強ですね。頑張りましょう!」
「うん!」
僕達は互いに笑いあった。
制御できるようになって、次にファーと会う時には強くなった僕をみせてやるんだ。
明日から頑張るぞ!
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