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僕は扉をノックする音で目覚めた。
夜はずっとウェインから基礎を教えてもらっていたので、珍しく起きるのが遅かった。
僕は欠伸をしながら扉を開ける。
そこには男の人が立っている。
「フェイア・ウィルヘルムだな?」
男は僕を見ながら言った。
僕は戸惑いながらはい、と答える。
「これがお前に必要な道具や教本だ。なくしたり盗まれたりしないよう、しっかりと管理をするように」
そう言うと、男は僕の顔ほどある包みを差し出した。
僕はそれを受け取る。
包みは思ったより重く、少し驚いた。
「その中に教室などの詳しいことが書かれた紙があるから全て読むこと。では失礼する」
言うことだけ言うと、男は立ち去った。
僕は扉を静かに閉め、床に座る。
ウェインを起こしてしまわないように包みを開けた。
中には沢山の本が入っている。
他にも魔力玉の入ったビンや、手のひらサイズの水晶、羽ペンやインクなどがあった。
一番上には折り畳まれた紙が乗っている。
僕は紙を手にとり、書かれている内容を読んだ。
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