第20章―ハプニング―

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書かれている内容は、包みの中の物の説明と、カリキュラム。 学ぶ事は魔力の制御方法が中心で、他には魔法の基礎知識、基礎の魔法、基礎の応用などだ。 教室は制御と召喚魔法の授業以外はずっと同じで、先生が変わる仕組みらしい。 僕は包みの中のものを確認し終えると、その紙をローブのポケットにしまい込む。 それから本をしっかりまとめ、持ち歩くことが出来るように同封されていたベルトで止める。 椅子に座りウェインが起きるまで、僕は魔力玉の入ったビンを見つめていた。 魔力玉は光があたるとキラキラ光っている。 魔力玉の中は少し暗くなっていて、何かが蠢いているような感じがした。 それをジッと見つめていたら、隣でウェインが動く音がした。 僕はビンをポケットにしまい、ウェインの毛布をはぐ。 ウェインは寒そうに丸まり目を開ける。 「毛布……」 「朝だから起きるんだ」 ウェインは唸りながら体を起こす。 それからフラフラと起き上がって顔を洗いにいき、ローブを羽織る。 「ふあぁぁ……まだ眠いや……フェイアは早起きですね……。 じゃあご飯食べにいきましょうか……」 ウェインは荷物を持ち、扉を開ける。 僕も本を持ってからウェインの後に続く。扉を閉めて僕達は廊下を歩き出した。
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