第20章―ハプニング―

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「フェイア見つけました! って、その女の子……は誰?」 料理を置き、僕の隣の椅子に座りながらウェインは尋ねる。 「昨日会った変な子」 「変な子だなんて失礼な人。私はジュリアンよ。宜しくねぇ」 ジュリアンは僕を睨むとウェインに手を差し出す。 ウェインは戸惑いながらも手を握り返した。 「ウェイン、さっさと食べよう」 僕はジュリアンと早く離れたくてウェインを急かした。 ジュリアンは何を考えているのか分からない。 そんな子と一緒にいるのは嫌だ。 ウェインはジュリアンの手を離すとパンを食べ始める。 そんな僕達をジュリアンは見つめていた。 僕はジュリアンを気にせず食べ進める。 ジュリアンもゆっくりだが料理を食べていた。 料理を食べ終え、食器を片付けると僕達は食堂を出る。 そして教室へと向かった。 「フェイアの指定された教室ナンバーは?」 「えっと……Bの7……だって」 僕は紙を取り出し確かめる。 「じゃあ同じ教室なんですね! 早く行きましょうか」 そう言うとウェインはどんどん廊下を突き進んでいく。 教室のプレートが見え始めると同時に、あの見たくもない人影があった。
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