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「なんでここにいるの?」
「あら。私の教室もここなんだけど」
「君も?」
「文句があるなら先生に言いなさい」
クスクスと僕を彼女は笑う。
僕の後ろでウェインがオロオロしていた。
僕は苛つきながらウェインの手を引く。
それから扉を開けて中に入った。
中は薄暗かった。
三人ほど並んで座れるくらいの横長の机が並んでいる。
大体の机にはもう生徒が座っていた。
僕は後ろの方にある空いていた机に座った。
僕の右隣にウェインが座る。
左隣には……ジュリアンが座った。
「なんで隣に……」
僕は静かに言った。
ジュリアンは相変わらずクスクス笑う。
「ここしか空いてないんだもの。我慢して頂戴?」
僕は溜め息をついた。
でも変だな。
なんで同じ教室なのにウェインはジュリアンのことを知らなかったんだろう。
僕はウェインに聞いてみた。
「いつもフードをかぶっていた人が一人だけいたんだ。多分あの子がそうなんじゃないかな。
顔は見たことないから分かんないけど……」
フードをかぶっていたなら納得できる。
僕も実際分からなかったし……ウェインも顔を見たことがなかったなら知らないはずだ。
そんなことを考えていると、教室の扉が開き、誰かが入ってきた。
入ってきた人は真っ直ぐ前へ歩いていき、教壇に上がった
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