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教室の中が静まり返った。
先生はニコニコ笑っている。
「いいですかぁ。気をつけないとこのような事になりますからねぇ」
先生は指をひょいと動かす。
散らかっていたものは全て宙に浮いた。
椅子は元の位置にしまわれる。
本やペンは宙に浮いたままだ。
「自分のものは自分でちゃんと回収して下さいねぇ。でも、まだ風で良かったわぁ。炎で教室中が燃え上がったり、水で溺れたりしなかっただけましねぇ」
先生は笑いながら話す。
生徒たちはみんな青ざめた顔をしていた。
きっと先生が言ったことを想像したのだろう。
実際にそんなことがあったら、生きていられるかわからない状況だから。
僕は炎の属性なので、そんなことを起こさないように心掛けるとしよう。
本やペンが持ち主のところへ戻っていく。
全て持ち主のもとへ戻ると先生はまた話し始める。
「制御が出来ないことはいかに危ないか分かったわねぇ。今回暴走しなかったからといって油断してると、危険だから自惚れないように。
今日は教室が荒れちゃったからこれで終わるけど、くれぐれも魔法を甘く見ないことよぉ。魔法は自分の身を滅ぼしてしまうくらい、強い力なんだからぁ。
じゃあ終わり!」
先生は手を叩く。
生徒たちは本とビンをしまい始める。
先生は教室を出ていき、僕はふぅと息を吐いた。
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