第21章―召喚魔法―

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「では授業を始める。 まず机の上から本以外のものをどかすんだ」 先生に言われたとおり、みんな本以外のものを鞄や机の横に避ける。 「それではこれから描く図形を描いてもらう。少しでも間違うことがないように」 そう言うと、先生は空中に光の輪を書き始めた。 その中に星を描く。 輪の周りには複雑な図形をズラッと描き連ね、その周りにまた光の輪を描いた。 「これが基本の魔法陣だ。これは妖精やゴブリンなどの弱い魔物を召喚する事が出来る。今日は全員に簡単な妖精を召喚してもらう。 なので図形を絶対に間違えるな。間違えたら死ぬと思え。では机に描いてみなさい」 先生は白いチョークをみんなに配った。 受け取った人たちから順に描いていく。 僕達も受け取ると机に描きだした。 教室はチョークのこすれる音と先生の靴音だけが聞こえる。 僕は先生の描いた見本を見ながら少しずつ描いていく。 ジュリアンはもう出来たらしく、暇そうにチョークをいじっている。 ウェインは周りの図形で苦戦しているようだ。 僕も負けじと魔法陣を描いていった。
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