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「じゃ、僕次は別の教室だから移動するよ。またあとでね」
「はい、わかりました」
僕は荷物をまとめて教室を出ようとした。
けれど、扉に着く前に他の人に捕まってしまった。
「君が新しく入ってきた人なんだね!」
「あのモンスターに何したの?」
「ファリスト様の弟子って本当?」
「どこから来たの?」
「どんな魔法が使えるの?」
「さっきドリューに喧嘩売ってたよね?」
「度胸あるんだね!」
僕が答える前に次から次へと質問を浴びせられる。
もうどんなことを聞かれたのかまったくわからない。
「あの、僕移動するんで……失礼します!」
ぼくはあたふたしながら必死で扉を開け、廊下を走って次の教室に向かった。
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