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授業が全て終わった後、なぜかジュリアンも一緒に夕食を食べ、僕とウェインはジュリアンと別れて部屋へ戻った。
部屋へ戻ると僕はベッドに突っ伏す。
ウェインは椅子に腰掛けた。
「初日からいろいろあったなぁ……」
僕は溜め息混じりに呟く。
「確かに今日はいろいろありましたね。あんなに起こるのは珍しいですよ」
「そうなのか」
僕はウェインの方に顔を向ける。
「だって普段は魔力を暴走させる人もいませんし、あんな魔物を召喚させることもありませんから。今回は特別です」
ウェインは荷物を整理しながら言う。
「だから明日はもっと楽だと思いますよ」
「なら安心だな」
「そうだ、フェイアはどうしてあの時飛び出したんですか?」
ウェインは急に思い出したように言った。
「あの時?」
「ほら、魔物が暴れていた時ですよ」
僕は少し考える。
「よく分からないけど体が勝手に動いたんだ。何かやらなきゃって思ってさ」
「そう思っても普通はなかなか動けませんよ。あと驚いたのが炎の槍です。
あれはどうやったんですか? ファリスト様に習ったんですか?」
ウェインは目を輝かせながら聞いてくる。
僕は自分が思ったまま、感じたままをウェインに話した。
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