第21章―召喚魔法―

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「妖精に触れたとき、妖精の考えなのかな……そんなのが流れ込んできたんだ。 妖精は魔力を貸そうって言ってて……ずっと触れていなさいと言われて。だから妖精に触れたまま僕は手をかざしたんだ」 ウェインがうなづきながら話を聞く。 「それから炎の槍をイメージして、集中して、出てこいとか思ったら出来たんだよ」 僕はあやふやな説明をする。 思ったことを言葉にするのはつくづく難しい。 ウェインに伝わっただろうか。 僕はウェインのほうを見る。 ウェインはすごいなぁと呟いた。 「いきなり炎の槍を放てるなんてすごいですね! でも習ってないのにどうして使えたんですか?」 「ファーが使っていたのを思い出して。まさか出来るとは思わなかったけど」 「やっぱりフェイアには才能があるのですね」 ウェインはにっこり笑いながら言う。 僕は苦笑しながら礼を言った。 魔法の才能があると言われても、僕は複雑な気分だ。 ファーに会うまでは魔術師も魔法も嫌いだったのだから。 そんな僕がまさか魔法を習うなんて思わなかった。
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