第22章―悪夢と罰掃除―

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僕は進んできた方を見る。 目が暗闇に慣れ、僕がさっきつまづいた原因が分かった。 僕は自分の目を疑う。 まさか……そんな……! こみ上げる恐怖を僕は無理矢理飲み込んだ。 静かに近づく。 それは死体……。 誰かは分からない。 確認したくても手が震えている。 死体の近くには血塗られたナイフ。 僕は覚悟を決めて死体の顔を自分に向ける。 その顔はよく知っている顔だった。 周りにも死体が転がっていた。 僕は座り込んでしまった。 何故……こんなことが……。 僕は手で顔を覆う。 後ろに何かの気配を感じた。 僕はこいつが犯人だと直感する。 僕も殺されるんじゃないかという恐怖で僕はその場から動けなくなる。 だが顔は確認したい。 僕はゆっくりと後ろを向いた。 そこにいたのは……。
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