第22章―悪夢と罰掃除―

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僕達は先生の研究室の前に来ると、扉をノックする。 中から先生の声がした。 僕はドアノブを回し、中へと入る。 先生の研究室の中は不気味だった。 入ってすぐ目に付いたのは机の上にある髑髏だ。 目にはルビーがはめこまれている。 他にも紫色や緑色をした液体が入った瓶や、手のミイラなどが置いてある。 床には大小様々な魔法陣が描かれている。 角にある本棚には召喚魔法に関する書物があった。 特に悪魔に関する本が三分の二は占めている。 僕がじっと本棚を見つめていると、ジュリアンが僕を小突いた。 僕はやばいと思い、先生を見た。 「さて……君達に対する罰は図書室の整理だ。司書が最近困っていたようなのでな。 ただ図書室の本を元の場所に閉まってもらうだけの簡単な仕事だ」 「それだけですか?」 僕は先生に聞いた。 先生は一瞬驚いた表情になるが、すぐいつもの険しい表情に戻る。 「あぁ。それだけだ。詳しいことは司書のマリオン先生に聞きなさい」 先生はそれだけ言うと僕達を部屋から出した。 僕はトイレ掃除と言われなかったから上機嫌だったが、ジュリアンとウェインは沈んでいた。 「そんなに落ち込むなよ。トイレじゃなかっただけいいじゃないか」 「貴方は図書室を知らないのねぇ……」 ジュリアンは呟く。 僕はその意味がよくわからなかったが、図書室の扉を開けてようやくその意味を理解した。
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