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僕は外のざわつきで目が覚めた。
扉を開けると、沢山の人が階段に向かって走っていた。
まだ夜明け前だぞ?
このみんなの異変を教えるため、僕はウェインを起こした。
ウェインは眠たそうに目をこする。
「フェイア? どうしたの……まだ早いよ……?」
「なんかみんながおかしいんだ。急いでるみたいで……」
僕は扉を指差す。
ウェインは体を起こすと、扉を少し開けて廊下を見る。
「確かに様子がおかしいね。何かあったのかな……行ってみようか」
「そうだね!」
僕達は急いで着替え、ローブを羽織る。
それから一応必要なものを持って、人で溢れかえる廊下へと飛び出した。
人混みを掻き分けて先へ進む。
人を押しよける度に毒づかれた。
時には拳が飛んでくることもあり、それを紙一重でかわしながら進んでいった。
階段まで辿り着くころには僕達はヘロヘロになっていた。
それでも後ろから押されるので、休むことはできず、階段を下っていく。
階段を下るも女子も出て来ているので、なかなか先に進めない。
僕はイライラしながら間に入れる隙を伺った。
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