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少し男子と女子の間に隙間があいた。
僕達はすかさずその隙間に潜り込み、下へと降りていく。
一階まで行くと、みんな同じ方向へ走っている。
僕とウェインは顔を見合わせうなづくと、みんなの跡を追った。
辿りついたのはある教室。
入り口に沢山人がいて、中を見ることが出来ない。
僕は押し分けながら入り口へと近付く。
入り口から見えた教室の中は酷い惨状だった。
壁はところどころ大きくへこんでいる。
ガーゴイルが使った黒い玉が当たった時と同じ感じだ。
そこだけがキレイになくなっている。
床には血溜まりが出来ていて、壁にも血が飛び散っていた。
床には巨大な魔法陣。
白いチョークで描かれている。
魔法陣の横に横たわる人間だったもの。
今では姿形がどんなのだったのかさえわからない状態だ。
そして、この部屋に残っている寒気がはしるこの雰囲気。
この独特のまがまがしさ。
僕は間近で感じたことがある。
これは……悪魔が召喚された時の雰囲気だ。
忘れもしないあの不気味な感じ。
悪意の塊を僕はすぐ近くで感じたんだ。
僕は魔法陣と人間だったものをじっと見つめた。
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