第23章―禍々しきもの―

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僕は自分のベッドの上で目を覚ます。 僕は起き上がり、額の汗を拭った。 太陽の光がないということは、今はまだ夜明け前だ。 「さっきのは夢だったんだ……」 僕は静かに呟いた。 だけど夢にしてはすごくリアルだった。 廊下も先生も……あの教室の中も。 夢じゃないような感じだ。 でも夢なら納得いくこともある。 先生に追跡がバレなかったこと。 あと夢での視点。 僕はまるで宙に浮いているかのように、先生を斜め後ろから見ていた。 僕は空中浮遊の魔法が使える訳じゃないし、翼があるわけでもない。 なのに僕は先生より上から見ていたんだ。 これらは夢だからこそ納得出来ることだった。 「あっ……太陽が昇り始めた」 カーテンの隙間からこぼれる朝陽。 僕は少しだけカーテンを開け、外を眺めた。 太陽が血のような光を街中に照らしていた。 今日もまた一日が始まる。 僕はベッドから出て、服を着替える。 ウェインが起きるまで時間は沢山ある。 僕は机に向かい、召喚魔法の本を取り出し、ページをめくる。 悪魔のページを開くと、そのページを穴があきそうなほど、何度も読み返した。
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