第24章―召喚者を探せ―

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「あの……先生?」 「なんですかぁ、ジュリアン・ラーゴさん?」 ジュリアンはローラ先生に話しかける。 「魔具庫から借りたい物があるんですが……」 「何を借りたいんですかぁ?」 「ユニコーンの血を借りたいんです」 「何故、ユニコーンの血を?」 ローラ先生は訝しげにジュリアンに訪ねた。 「ユニコーンの血を使って魔法薬を作りたいんです。治癒の魔法薬なので……どうしてもユニコーンの血が必要で……。 親戚が重い病気なんです! もう薬も効かなくなっていて……いつ死んでしまうかわからない状態で……。 ローラ先生なら分かってくれますよね!?」 ジュリアンは軽くうつむきながら言った。 上目遣いでローラ先生の顔を見る。 「他の先生には頼めないので……お願いします……」 「そんな大変な事情があったのねぇ。いいわ、ついてきて」 先生はそう言うと、鍵を持ち、魔具庫のほうへ向かう。 ジュリアンも先生について歩いていった。
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