第24章―召喚者を探せ―

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「ジュリアンが噂好きで良かったよ」 僕は笑いながら言う。 ジュリアンは噂や占いが好きだ。 しかも占いは百発百中だとか。 なので女子の間では、困った時にはジュリアンに聞け!と言われるくらい信用されている。 そしてジュリアンの占いは、非の打ち所がないほど完璧なので、占い好きのローラ先生が毎回絶賛しているほど。 だからローラ先生にジュリアンを向かわせたのだ。 ジュリアンだったら魔具を貸してくれるだろうという、僕の予想は見事に的中した。 これで悪魔対策は出来た。 あとはルシード先生を調べるだけ……だけどこれに関しては、どうしようも出来なかった。 変に動いたら怪しまれるし、かといって何もしないでいても結果は得られない。 僕達は長い間悩み続けた。 すると突然ウェインが口を開いた。 「そうだ。何か召喚して、その召喚したものに調べさせればいいんじゃないかな?」 「召喚させるって一体何を?」 「妖精だよ!」 ウェインは元気よく答えた。 「妖精は姿を消せるし、呼び出したりするのも楽だよ。それに妖精は精霊に最も近いと言われているんだ。 だから強力な魔力を持っている。そうしたら悪魔にだって対抗出来るよ! 多分……」 僕とジュリアンは顔を見合わせウェインを見た。 語尾だけやけに小さかったけど、ウェインの目はらんらんと輝いている。 確かにウェインの言うことは一理ある。 妖精は小さいしなかなかバレないだろう。 やってみる価値はあるかもしれない。 「よし! じゃあ妖精を召喚して、ルシード先生を調べあげよう! 」 「えぇ!」 ジュリアンも力強くうなづいた。 ウェインは満足そうに笑った。
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