第24章―召喚者を探せ―

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僕達は地下へと降りた。 魔法陣を描くために召喚用の部屋へと急ぐ。 小さな部屋の扉を開けて、中へと入った。 部屋の明かりをつけ、白いチョークで魔法陣を描いていく。 「これで良かったかな?」 ウェインがチョークを置きながら訪ねた。 僕はコクンとうなづく。 「誰が召喚するのよ?」 「僕がするよ。犯人を捜そうって言い出したのは僕だからね」 僕は魔法陣に手をかざした。 そして手に魔力を集中させる。 「世界の狭間から生まれしものよ。世界の混沌から生まれし命よ。我が言の葉の契りにより、この場に姿を現したまえ。出でよ……ピクシー!」 魔法陣が光り輝く。 魔法陣の中心に妖精が現れた。 静かに目を開けると妖精は僕を見据えた。 ─―また会いましたね。 「え?」 僕は妖精を見つめた。 「話しかけたのは……」 ─―私です。貴方の頭に直接話しかけてるのです。 僕はゴクリとつばを飲み込んだ。 ─―何か私に用があるのでしょう? 「ある人をずっと見ていてほしいんだ。そしてその行動を全て事細かに教えて欲しい」 ─―何故私なのです? 「妖精なら姿が消せるし、力も持っているから。僕達じゃその人物を調べられない。やってくれないかな?」 妖精は黙り込んだ。 僕は妖精を見つめる。
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