第24章―召喚者を探せ―

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─―いいでしょう。フェイア、貴方を我が主として認め、貴方に仕えましょう。 妖精はゆっくりと浮かび上がる。 ─―手を差し出して下さい。 僕は妖精に言われたとおり手を差し出した。 妖精はそっと僕の手に触れる。 ─―炎の化身イフリートから生まれし命。我、ユーノの名において汝と主従の契りを結ばん……。 僕の腕が熱くなる。 僕は服をめくり、腕を見た。 腕には炎のような模様が浮き出ている。 ジュリアンとウェインの視線が僕の腕に注がれる。 ─―これでフェイア、貴方と私は誓約で結ばれました。さぁ、私に命令を。 「ルシード・ハーゲンリーブスを見張れ。その言動の全てを僕に報告するんだ」 ─―分かりました。では、呼び出すときは我が名を呼びなさい。 そう言うと、ユーノは炎をあげてこの場から消えた。 僕は床に座り込む。 ウェインとジュリアンが駆け寄ってきた。 「大丈夫。これでルシード先生のことが分かるはずだよ」 僕は苦笑いしながら言った。 それから天井を仰ぐ。 これ以上僕達が出来ることはないだろう。 僕達は出来る限りのことはやったんだ。 あとは結果を待つだけ……。 僕達は魔法陣を消すと、部屋から出ていった。
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