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「ごめんなさいね?」
先生はそう言うと、僕の腕に手を重ねた。
優しい光が僕の腕を包み込む。
光が消えた時には僕の腕についた跡は綺麗さっぱり消えていた。
「この本は生徒は閲覧禁止だからつい……痛かったでしょう? ごめんなさいね」
先生は急いで立ち上がり、本を抱えて出ていった。
僕はウェイン達のもとへと戻る。
「フェイアったら余計なことをしないの」
ジュリアンが落書きしながら言う。
「気になったことがあってさ。シリア先生はまた悪魔に関する本を借りてたんだよ」
「悪魔対策の為でしょう? この学校には悪魔がいるんだから。当たり前のことじゃない」
ジュリアンが溜め息をつきながら言った。
ウェインもジュリアンの意見に同意している。
「そうだよな。何もおかしいことなんてないか」
僕は納得すると、また本を開いて様々なことを書き留めた。
僕が書き留めたものを参考に宿題を三人で終わらせる。
終わると本を元の場所にしまい、僕達は図書室を後にした。
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