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「ようやくこの学校に入れたのに、ここまで学んだのに……」
「そうならないために僕達でなんとかしよう。犯人がわかれば、フロージア様がなんとかしてくれるはずだよ!」
僕はウェインを励ました。
「そうね。犯人だけでも突き止めたいわね。私もここから離れるなんて嫌だもの」
ジュリアンも僕に同意して、ウェインの肩を軽く叩いた。
「そういやフェイア。ここでルシード先生と何を話していたのぉ?」
僕はジュリアンの言葉で今見たことを思い出し、二人に説明した。
二人共、驚いた顔を見合わせる。
「ルシード先生が……気のせいじゃないの……?」
「多分間違いないと思うんだ。犯人は現場に戻るとか言うだろ?」
「そんな……」
ジュリアンは悲痛な声を上げる。
ウェインもうつむいていた。
「これは……フロージア先生に伝えた方がいいのかしら……」
「でも、まだ確証は得られてない……」
そう、確実な証拠がなきゃ犯人だなんていえない。
もし違っていたら、フロージア様に迷惑をかけるだけだ。
だから僕達は、三人で行動をすることを決めた。
そう、ルシード先生が悪魔を召喚した犯人だという証拠を手に入れるんだ。
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