第26章―暴走―

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「ユーノに何かあったんじゃ……」 ウェインが落胆した声で言った。 「そうかもしれない……」 「フェイアどうするの!?」 「今考えてるから待って」 ルシード先生は悪魔を召喚した……。 なんの為に? それにあの空気は……ずっと前悪魔が召喚された時に感じたものよりは重くなかった。 ということは、そこまで強い悪魔を召喚していないのか? じゃあ、今は校内を混乱させて何をしようとしている? 先生達はみんな騒ぎを止めるためにそっちへ向かうよね。 それで手薄になるのは寮と……地下? 地下には確か、召喚された魔獣が外に逃げ出さないように、何重もの魔法がかけられてるはず。 地下にはきっと魔獣達は入れない。 弱い悪魔……地下……召喚……。 もし……最初に召喚された悪魔が目的じゃなくて、一人で召喚するための魔力の源にするためだとしたら? 更に強力なものを召喚するための、魔力の供給源だとしたら……。
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