第26章―暴走―

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「そうか……わかった」 僕は立ち上がった。 「今すぐ地下へ行こう!」 「どうして!?」 ジュリアンとウェインも立ち上がる。 「いいから早く! また、悪魔が召喚されるかもしれない!!」 僕は駆け出した。 ジュリアンとウェインも僕の後ろについてくる。 食堂から出ると、途中で人混みから逸れて先生達をやり過ごす。 廊下では沢山の獣の声と子供達の声が響いていた。 壁にはひっかいた跡やぶつかって出来たようなくぼみ、木々が床から伸びていたり、かまいたちが生徒達のローブをきりさいたりしていた。 先生達が必死に生徒達を守ろうとしている。 だが、見る限りはルシード先生の姿は無かった。 僕達は先生が過ぎ去ると、地下へと向かって走り出す。 僕達の姿をみた魔獣が攻撃を仕掛けてくるが、それを間一髪で避ける。 ウェインは魔力玉を使い、なんとか風で壁を作っている。 ジュリアンは水の玉を作り出し、魔獣の顔に被せ、気絶させていく。 僕達はやっとの思いで階段にたどり着いた。
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