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いつもの距離がすごく長く感じた。
魔具庫まで数十メートルしかないのに、時間がかかる。
緊張して呼吸が早くなっていく。
心臓の鼓動も早くなる。
僕は耳と目に神経を集中させながら歩き続ける。
すぐ後ろではジュリアンの息遣いを感じる。
ジュリアンも緊張しているだろう。
繋いでる手の震えを抑えようと頑張っているのが分かる。
僕は手を引きながら進み、ようやく魔具庫のそばまでやってきた。
魔具庫の鍵は何故か開いていた。
疑問に思っている暇もないので、魔具庫の扉を開けて、中に滑り込む。
扉を閉めて、魔具庫の明かりをつけた。
魔具庫からは使えそうな武器を借りることにした。
無断だが仕方がない。
使い方がわからないものが大半なので、授業で習ったことのある魔力の宿った短剣や石などを僕達は持ち出した。
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