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僕は何度も何度も床を殴る。
ふと頭の中をあの時のことがよぎる。
悪魔に対抗出来るもの……天使……それにもう一つあった。
これは偶然発見したことだけど、これも天使同様僕達には無理だと思っていたから、二人には話さなかった。
けど、今はやってみるしかない。
これは天使と違い、禁忌ではないのだから。
僕は立ち上がり、魔法陣を見下ろした。
このくらいあればあれを召喚出来るだろう。
だけど周りの文字を部分的に書き換えなければ……。
あとは束縛の魔法が悪魔に効いてなかったところを見ると、魔法陣の何処かが未完成なはずだ。
そこも直さなきゃ。
召喚出来るかはわからないが……とにかくやってみるしかない!
僕はジュリアンのポケットから白いチョークを探し出した。
そして先生が描いた魔法陣を手直しする。
「これで……召喚するんだ……」
文字を手直し終えると、魔法陣の未完成の部分を探す。
それも無事見つかり、すばやく書き直す。
そして魔法陣の横に立つ。
手をかざし、呪文を唱えた。
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