第30章―闇の力炎の力―

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僕は部分融合を解き、フェノロサの背にまたがる。 そしてフロージア様のもとへと向かった。 「フェイア。お疲れ様です。よく持ちこたえましたね」 「フロージア……様……」 僕はフェノロサから降り、先生に歩み寄った。 「私としたことが、見事に足止めを食らってしまいました。遅くなりましたが、貴方が無事でよかった」 フロージア様はいつもと変わらぬ笑みを浮かべる。 僕は緊張が解け、その場に座り込む。 今になって体が震えてきた。 立とうとするけど、力が入らない。 「無理に立たなくてもいいのですよ。貴方は自分の想像以上のことをしたのですから。私達が出来るかわからないようなことを」 フロージア様の後ろにいたロドル先生が薬のビンを僕に差し出した。 「これを飲みなさい。疲れが少しはマシになるだろう」 「ありがとうございます」 僕はそれを受け取り、なんとも言えない味がしたが一気に飲み干した。 「本当に、お疲れ様でした」 フロージア様はしゃがみこみ、僕の体を抱きしめた。
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