第31章―何気ない日常―

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「フェイア起きなよ!!」 僕の体を誰かが揺らした。 僕は目をこすりながら開ける。 「ほら、今日はフロージア様のもとへ行くんでしょう? まだ疲れてるかもしれないけど、このままだと遅れるよ?」 僕は時間を確認した。 フロージア様と約束した時間まであと十分しかなかった。 「なんで起こしてくれないんだよ!?」 「起こしたよ! フェイアがもう少しだけとか言って全然起きなかったんだろ!」 「そうだったっけ?」 僕は服を着替えながら聞いた。 ウェインは呆れたように溜息をつく。 「いいから早く行っておいでよ」 「はいはい。いってきます!」 僕は椅子にかけてあるローブを手に取ると、部屋を飛び出した。 あの時から三日。 まだ校舎は壊れた部分があるが、いつもの賑やかさを取り戻していた。 だけど変わったのは校舎だけではなかった。 みんなの僕を見る目が変わっている。 僕が人の前を通り過ぎる度、後ろでキャーキャー言ってたり、知らない人が僕に話しかけてきたりする。 これらは全て、あの日起こったことが原因なのだが……。
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