第31章―何気ない日常―

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「お待たせ!」 「遅いわよぉ」 ジュリアンが頬を膨らませながら言った。 「仕方ないよジュリアン。フロージア様との話なんだから」 「でも女の子は待たせてはいけないのよぉ?」 「あまり怒ると不細工になるぞ?」 「なっ!?」 僕は笑いながら椅子に座った。 ジュリアンは僕に向かって拳を構えている。 そんなジュリアンをウェインはまぁまぁと言いながら、なだめていた。 「で、一体何するんだよ?」 「みんなで集まって話したかったの。今までずっとドタバタしてたからねぇ」 「確かにそうだね」 ウェインがうなづいた。 「僕は地下であったことも聞きたいし!」 「ウェインはいなかったんだものねぇ。私は気を失ってからのことを聞きたいわぁ」 「なら、順番に話そうか」 僕はまず、ウェインが来るまでのことを話した。 ウェインは時々息を呑みながら、僕とジュリアンの話に耳を傾けていた。 次にジュリアンに話し、ジュリアンはウェインに運んでくれたお礼を言う。 「ちょっと走って運ぶには重かったけどね」 「女の子に重いなんて失礼ねぇ。これでも、そこら辺の子よりは軽いのよぉ?」 「そこら辺の子の体重がわからないから、なんとも言えないよ」 「だからモテないのよ、ウェインはぁ」 ジュリアンはふんっとそっぽを向いた。
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