第31章―何気ない日常―

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ウェインは思い出したような顔をして、口を開く。 「そういえば、フロージア様とどんなことを話してたの?」 ウェインが僕を見た。 ジュリアンも僕を見つめる。 僕はフロージア様から聞いたことを全て話す。 話を聞いた後のジュリアンとウェインは驚嘆の表情だった。 「フェイアすごいよ!」 「フロージア様からそんなことを言われたなんて信じられないわ! すごく期待されてるのね!」 「僕も驚きだよ。だけど頑張るって言ったから、明日からは必死に勉強しなくちゃ」 僕は苦笑する。 「時間がないけど、やれるだけやってみようかなって」 「頑張って、フェイア!」 「私達応援するわ! 貴方なら大丈夫よ!」 二人は僕の手を握る。 目はキラキラと輝き、僕に対する期待が見え隠れしていた。 「それに私達も負けてられないわねぇ」 ジュリアンがニヤリと笑う。 「僕達も来年はアルケミストくらいにはなりたいな!」 ウェインが力強く言った。 「じゃあ、みんなで競争だ!」 僕達は顔を見合わせ、同時に言った。 そして笑い合う。 「負けないように勉強しなくちゃねぇ」 「そうだな」 僕がうなづく。 「これから毎日みんなで勉強会だね」ウェインが僕達に言った。 僕とジュリアンは同時に嫌そうな顔をする。
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