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ウェインは思い出したような顔をして、口を開く。
「そういえば、フロージア様とどんなことを話してたの?」
ウェインが僕を見た。
ジュリアンも僕を見つめる。
僕はフロージア様から聞いたことを全て話す。
話を聞いた後のジュリアンとウェインは驚嘆の表情だった。
「フェイアすごいよ!」
「フロージア様からそんなことを言われたなんて信じられないわ! すごく期待されてるのね!」
「僕も驚きだよ。だけど頑張るって言ったから、明日からは必死に勉強しなくちゃ」
僕は苦笑する。
「時間がないけど、やれるだけやってみようかなって」
「頑張って、フェイア!」
「私達応援するわ! 貴方なら大丈夫よ!」
二人は僕の手を握る。
目はキラキラと輝き、僕に対する期待が見え隠れしていた。
「それに私達も負けてられないわねぇ」
ジュリアンがニヤリと笑う。
「僕達も来年はアルケミストくらいにはなりたいな!」
ウェインが力強く言った。
「じゃあ、みんなで競争だ!」
僕達は顔を見合わせ、同時に言った。
そして笑い合う。
「負けないように勉強しなくちゃねぇ」
「そうだな」
僕がうなづく。
「これから毎日みんなで勉強会だね」ウェインが僕達に言った。
僕とジュリアンは同時に嫌そうな顔をする。
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