第2話

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「りなってー。本っ当に魁皇好きだねー」 瑠美が私の買ったオレンジジュースを飲みながら、私に言う。 「呼び捨てにしないで!オレンジジュース返して貰うよ?」 「はいはい。魁皇先生のどこが良いのかねぇ…」 瑠美はわざと先生を強調して言う。 「どこって…全部。あの顔、あの声、仕種。もう本当に全部好き」 手を組み、私は目を閉じて瑠美に話す。 「でも確かに先生って、女子生徒に人気だよね。りなに勝ち目あるのかなぁ?」 瞳子も、私が買った紅茶を飲みながら冷静に分析する。 「分かってるよー…だから勉強も頑張ってるし、毎日会いに行ってるし…」 「うざがられてるし?」 瑠美が今度はうひゃひゃっと笑って私を見る。 「うざがられてないもん!……多分」 そりゃあ3年間好き好き言ってるけどさ。 一応“うざい”とは言われた事ないし。 でも…先生は優しいから、心ではうざいとか思ってるのかな。  
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