第1話

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「じゃあまた明日。皆気をつけて帰れよ」 「!」 終わった!これで先生に会える! 私は勢い良く立ち上がった。 「りーな。あんたお預けくらった犬みたいだったよ」 笑いながら瑠美が私の所にやって来る。 「何だって良いもん。先生に会えるなら」 私は溜まったノートを腕全部使って持ち上げる。 「『気持ち悪く』って言われてんのに?」 呆れ顔で瞳子もやって来きた。 「良く1人の人を想えるよね」 「1年の時からでしょ?しかも全く相手にされてないし。授業中でも」 2人が笑いながら私が持つノートの上に、自分達のノートを置く。  
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