第1話

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「これで出してないのは、京介だけっ…と」 私はうなだれる京介にわざとそう言い放つ。 「りなの馬鹿ー!」 京介は私の悪口を大声で叫びながら教室を出て行った。 「京介のやつ」 私は教室の出口を見ながらぷぅっと口を膨らます。 「京介より、愛しの魁皇先生の所早く行かなくて良いのー?」 瑠美が言った言葉に我にかえった私。 「じゃあまた明日ね!瑠美瞳子」 2人に別れを言い、私はノートを持って数学室を目指して走り出した。  
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