現在

5/6
前へ
/10ページ
次へ
七夫「…久し振りだな、流衛。」 ……そう。 ここは、流衛の墓。 輝愛「……るい?おりぇ?」 七夫「違うよ。このお墓にいる人は、パパのお友達の流衛。」 輝愛「???」 グチャグチャにしちゃったかな。 七夫「輝愛、そこの花瓶に花さして。」 ………あれ? 応答がないな? 七夫「輝愛?…………!」 ………なんで? …………もしかして! 輝愛「おばーたん!」 そこには、さっきのおばあちゃんが立っていた。 “私の孫も野球をやってたのよ” ………もしかして? 七夫「……流衛の、おばあちゃんですか?」 「ええ。まさか流衛のお墓に、拝んでくれるなんて……。」 こんな、偶然あるんだろうか。 「……あなたの事は、流衛からよく聞いていたわ。凄く野球が上手くて、良い奴がいるんだって。俺はそんな友達を持てて、幸せなんだって。名前は言ってなかったけれど……あなたの事ね。」 .
/10ページ

最初のコメントを投稿しよう!

24人が本棚に入れています
本棚に追加