第1章

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「ねぇ望君」 雪乃は望に話しかけた 「今日雪見た?」 「うん」 望は返事をした 「今も降ってるよね。積もったらいいな」 望と雪乃は窓の方に目をやった 「そうだね」 雪乃は望の笑顔に思わずとトキめいた 「本当に笑顔ステキね」 望の顔はすでに真っ赤だった 「そうかな?恥ずかしいよ」 「そうよ、すごく優しいしまるで王子様みたい」 雪乃はなんのためらいもなく言葉が出た 「そんな、僕なんか」 それを見ていた綾芽はとっさに雪乃の気持ちに気づいた 放課後・綾芽は下駄箱で一通の手紙を発見 「手紙?」 すると京香が横から割り込んで来た 「ラブレターじゃん」 綾芽はびっくりした 「岡本司?誰?」 京香は驚いた 「あんた知らないの!?かなりかっこいいって言われてるに」 京香は真っ赤だった 「へぇー」 綾芽はあまり男の子に興味がなかった 「体育館の裏か」 「ラッキーじゃない。付き合ってみたら」 「そんな私は」 綾芽はまったくその気がなかった 「あっまさか、他に好きな男がいるとか」 京香は興味津々
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