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綾芽は優しい笑顔で言った
望はほっとした。そしていつか本当の気持ちを彼女に伝えようと決心した。両思いになりたいなんてワガママは言わない。ただ彼自身が彼自身の気持ちを彼女に知ってもらいたいだけだ
「綾芽様は?」
(思わず僕は聞いてみることに今日の僕はどこかおかしい昼間だって今まであんな風に切れたことなんて一度も一度もなかったのに普段の僕じゃないあれはあの時の僕はいったいなんだったんだろ)
「私は・・今はいません」
(あれ?僕は何を喜んでいるんだろ)
「本当よ。そんなことで嘘なんかつかないわ」
(本当は恥ずかしいだけなの今まであなたに対して冷たい態度ばかりとって。
今さら好きなんて言えない言えるわけない)
「そうですか。あっそろそろ戻らないと。それでは僕はこれで」
望はその場から去った
(はぁドキドキが止まらない。今まで人を好きになったりなんてしたことなかったもの。こんなに人を思ったなんてきっとあの人に出会えたおかげね。こんな気持ちになれたのは。私はずっと自分を作ってたいい子でいようって。でも本当の私は寂しがり屋で甘えん坊こんなにあの人に甘えたいと思うなんて。今すぐ彼をおいかけて抱きつきたい。抱きしめてもらいたい。なんて 私 馬鹿だよ)
「今夜は眠れるかな」
と私は思わずつぶやいた。次の日・学校でなんだか教室が騒がしい。何か違う、なぜかしら綾芽はぼぉーとしていた。最近 寝不足状態同じく望もやはりいろんな意味で似ているこの二人
「ねぇねぇ!聞いた」
京香が再び割り込んだ。何度現実に引き戻されたことやら。
「なんですの?」
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