第1章

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廊下・ 「はぁ疲れたわ」 「久瀬さん」 (やっと見つけた) 「望君」 「僕を探していたんだって?」 「えぇ」 (いきなりだからびっくりしたわ) 「何か用?」 望は普通に質問をした 「あな、あっええっと勉強で教えてもらいたい所があるの?」 「僕勉強苦手だけど?君も知っているだろう?」 実は望はあまり勉強が得意ではなかった。 「あっごめんなさい」 「行こう、教室。もうすぐ先生来るよ?」 優しい笑顔で言った 「そうね」 教室・ 「九条さん」 恭司が綾芽のそばに来た 「あっ一人で校内まわったの?」 「どうして?」 問いかけた 「君がよかったんだ、なのに?」 図々しい 「ねぇ許してやるから、綾芽ちゃんって呼んでいい?」 またまた図々しい 「そんな初対面なのに」 「さっき結構傷ついたんだけどな」 綾芽の耳元に問いかけた (やだ) 「勝手にしたら」 「じゃあそう呼ぶね」 恭司はその場から去った。 綾芽はさっきの望との会話で少々のぼせていた。あんなことを言われたのははじめてだったからだ。いつのまにか隣には京香がいた。しかし綾芽はまったく気付いていない
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