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(泣きたくても自分のプライドが邪魔して泣く事すらできなかった。学校での私と望さんはただのクラスメイト、という存在でしかなかったからだ。なんか寂しいのこのまま気持ちが離れていくみたいでそんなことない、信じたくないただ私は・・・彼の笑顔を独占したいだけ)
すると誰かに腕を掴まれた
(でも違った転校生の鮠瀬恭司だった、私は少し淡い期待をしていた。望が来てくれることをいつもそばにいて見守ってくれたあの人辛いよ。耐えられないよ)
恭司は綾芽を抱きしめた。綾芽は号泣している。恭司は内心でも少々驚いている。ここまで効果があるとは
「何かあったんだね。泣いていいよ」
いろんな意味で綾芽は恭司の思惑にはまってしまったすべて恭司の計画どおりに今の綾芽は知るよしもなかった。家・綾芽は帰ってすぐ自分の部屋に行った。目は泣きすぎて真っ赤に充血していた。
(あの時あの人に抱きしめられたんだよね、はぁー)
「涙やっと止まった」
鏡を見ながら言っている。すると望が部屋のドアをノックした。
綾芽はすぐに望だと判断した望自身にいろいろ聞きたいことがあったからだ。
「どうぞ」
(でもまだ顔なんて合わせたくないのに)
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