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「んだよ……キツネかよ…びびらせやがって…。い、いや、びびってなんかいないんだからね!?」
なんかツンデレみたいに1人で突っ込んでいた。
「コォーン……」
落ち着きを取り戻した俺は再度キツネを見てみた。
「おいおい…こんなベタな罠まだあんのかよ…。」
小ギツネは罠にかかっていた。
あの…ベタなやつ。
アーロンの歯みたいなやつ。
てかまだあったのかよ、これ。
「んん…痛そうだし外すべきだよな…この流れ。」
1人しかいないのに流れがあるのかはわからないが、琢は小ギツネにかかっている罠を外すことにした。
ガチャ…!
「ほい!とれたぞ!……って脚ケガしてんじゃねーかよ。」
「つっても、包帯もなんもないし…」
脚をケガして動けないでいる小ギツネを見て悩む琢。
「そうだ…!」
琢は来ていたシャツを脱ぎ、力ずくで引き裂いて簡易包帯をつくった。
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