こんなのまだあんの?

5/7
前へ
/263ページ
次へ
「んだよ……キツネかよ…びびらせやがって…。い、いや、びびってなんかいないんだからね!?」       なんかツンデレみたいに1人で突っ込んでいた。       「コォーン……」       落ち着きを取り戻した俺は再度キツネを見てみた。       「おいおい…こんなベタな罠まだあんのかよ…。」     小ギツネは罠にかかっていた。 あの…ベタなやつ。 アーロンの歯みたいなやつ。 てかまだあったのかよ、これ。       「んん…痛そうだし外すべきだよな…この流れ。」     1人しかいないのに流れがあるのかはわからないが、琢は小ギツネにかかっている罠を外すことにした。     ガチャ…!     「ほい!とれたぞ!……って脚ケガしてんじゃねーかよ。」     「つっても、包帯もなんもないし…」     脚をケガして動けないでいる小ギツネを見て悩む琢。     「そうだ…!」     琢は来ていたシャツを脱ぎ、力ずくで引き裂いて簡易包帯をつくった。  
/263ページ

最初のコメントを投稿しよう!

327人が本棚に入れています
本棚に追加