夏の終わりと新たな始まり

55/55
4382人が本棚に入れています
本棚に追加
/212ページ
エレンの四体の使い魔が、それぞれ自己紹介を始める。 「白と申す。エレンと最初に契約した使い魔だ」 やっぱり最初は白。 で、順番的に次は。 「青と申します~。エレンさんとは、後者二人と共に契約いたしました~」 いつもの緩~い感じありがとう。 「緑ですっ。よろしくお願いしますっ」 い、いつもより礼儀正しい。 「せっ赤だっ。えーと、そのなんだ。よろしく」 何故お前が緊張する。 「本当に喋った。何なんだこの魔獣達は」 ロイターンとティルは口を開けて唖然としている。 それ以外はそれぞれよろしくだの、自己紹介だのをしていた。 それから話しは全く進まず、使い魔になった経由などは白が全部ごまかしていた。 白の話している事の99%は嘘。 エレンは、ほぼ100%嘘の話しを、自信たっぷりに話す白に呆れていた。 真実は本当に契約しているということ。 それ以外は即興で作ったのかわからないが、あれやこれや全て嘘である。 どんな脳をしているのだろうか。 考えてもしかたない。 今はただ、認められた事を喜ぼう。 これで、大切な人達のそばに居られる。 エレンは自分も知らぬ間に、深い眠りにおちていった。
/212ページ

最初のコメントを投稿しよう!