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納得せざるを得なかった。
自分達の知らない魔法。それを知らされた。
今まで無と言う魔法をあまり知らなかった。
人間一人一人に魔力がある。そしてその全てが五つの属性に分かれる。
火、水、土、風、雷そのどれか。それ以外を知らなかった。
知ろうとしなかった。ソレを使う者が今までいなかったから。
だが今目の前にいるソレを使う者。
全てを受け入れ、知って行くしかない。
無の魔法の事はこれから知って行くとして、、、
「そういえば、その四体は全てエレンの使い魔なのか?」
マグナグやロイターン、ティル達は最下級の使い魔でも、四体いれば魔力の消費量が違う事を知っているのだ。
そんな事は知らないエレンとその他三人。
「そうですけど」
何か問題が?とでも言いたげな顔。
そこに馬鹿が無駄な横槍を入れる。
「すごいんだぜ!全員人語を話すんだ!」
やってくれたな、レイア。
それはここでは禁句だぜ。
人間以外で人語を話すのは、まず悪魔。それから高位の魔物、魔獣。あとは聖霊、聖獣、妖精。最後に神に準ずる者達。
エレンの使い魔達の設定は、あくまでも最下級の魔獣。
こうなったら開き直るしかない。
「白、赤、青、緑挨拶」
はぁ、覚悟を決めよう。
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