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あれから七年……あの時十歳だった俺は運良くお金持ちの貴族に拾われた。
その貴族はというジャニス王国という国の人だ。
じいさんと住んでいた国よりかなり遠い国に住んでいる人だ。
けど会議かなんかに出るためにその国に来ていた。
そこで身寄りのない俺を引き取ってくれたのだ。
その家は多くの孤児などを積極的に引き取っている家だったので子供が一人増えるのも気にしなかったらしい。
それから俺は七年間その家で暮らして来た。
だが「いつまでも家にこもって居るわけにもいかない」と思った。
だから今年からジャファー魔法学校の二年に編入することにした。
一応ハウルスク家でも教育や魔法の練習はやっていたのだが「やっぱり学校に行きたい」と初めてわがままを言ってみたところ心良く受け入れてくれた。
ハウルスク家には俺と同い年の跡取り娘がいてなんでも出来る天才だった。
その娘もジャファー魔法学校に通って居るのでちょうどいいといって通えるようにしてくれたのだ。
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