第一章 出会い~まさか白馬の騎士様!?~

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~一時間前~ ―キーンコーン・・・・ 放課後を告げるチャイムの音・・・は少し前に聞いたな。 じゃあこれは放課後から50分経過した事を告げて・・・ 「おぃ、シオン。」 早いな。居残りさせられて、もう50分も経ったのか・・・ 「シオン・カーディナー!」 「え、あ、はぃ。」 「はぁ・・・ったく、俺の話聞いてたか?お前にとってだいぶ、いやかーなーり!重要な事のはずなんだがな?」 俺の目の前でため息を吐きながら注意してきた男。 この人は俺のクラスの担任で、名前はアドニス・スプリッツァー。 大雑把で適当、生徒と一緒になって遊んでる姿なんかもたまに見る・・・なんか、こうして考えると先生って感じがしないな。 まぁ、だから『アドにぃ』なんて呼ばれてるし、そういうところが生徒に慕われている理由の一つなんだろうけど・・・ 「それで、何の話でしたっけ?」 俺の一言にまたもため息。 「・・・だからな?今のままだと、お前に『主(ロード)』が見つかるかどうか怪しいって事を心配してるんだよ。」 それが俺が居残りさせられている理由。 放課後になり、 「ちょっと大事な話があるから教室に残っていてくれ。」 と先生に呼び止められたのだ。 いつもは適当な先生も真剣な表情だ。それだけ心配してくれているんだと、表情からも伝わってくる。 俺は頭を掻きながら、 「まぁ、騎士(ナイト)クラスの問題児ですからね、俺は。」
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