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「いつもやる気を感じられない、騎士になって何を成したいのかも未だに曖昧。お前の研修相手になってくれる相手が果たしているのかどうか・・・」
「あぁ～・・・大丈夫ですって、後一カ月もあるじゃないですか。」
「俺はもう一カ月しかないのかって感じだよ・・・」
そう言って頭を抱えるアドニス先生。
この先生にしては結構珍しい光景だな。
「まぁ・・・そこそこ真剣に考えてみます。」
そう言って席を立つ俺に
「そこそこ、ねぇ。まぁ真剣に考えてくれるならそれでも構わん。もし何か問題があったら遠慮なく相談に来い。」
そんな事を言って、片手を上げ見送ってくれる先生の表情が、「俺は信じてるからな」と言外に訴えているような気がした。
気恥ずかしいやら何やらで、俺はさっさとその場を後にするのだった。
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