第一章 出会い~まさか白馬の騎士様!?~

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「・・・はぁ。」 商店街まで出て来た俺は、思わずため息をついていた。 別に欲しかった物が無かったとかではなく、理由はさっきのアドニス先生との話だ。 俺は現在、『騎士見習い(ナイトアプレンテス)養成学校』と呼ばれる学園の一つ、スピレア学園の騎士クラスで2年生をやっている。 騎士見習い養成学校。騎士になることを夢見て、掴み取るために努力する者に与えられた教育機関。 さっき先生が言っていた『主(ロード)』とは、騎士が仕え、守るべき存在。 それが研修相手というのは、学生ならではの理由がある訳で・・・説明すると、2年生中盤から卒業までの間、仮決めの主に付き、騎士の何たるかを実地で見極めなくてはならない。 要するに卒業課題ってやつだな。 まぁこの研修で、そのまま研修先のお付きの騎士になるケースも結構多いらしい。つまり、就職試験も兼ねてるのか・・・これ
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