昔の記憶

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「校長!」 男は荒々しく部屋の扉を開けた 校長と言われた人は半月眼鏡に白く長い髭をはやしたおじいさんが朱い鳥不死鳥の前に立っていた 「セブルスか、 おぉ、間に合ったの 今から出ようとしてたとこじゃ ――――はどこじゃ?」 セブルスと言われた男は俯いた それを見た校長は 「そうか…彼女は決心をしたか… 赤ん坊の方は…連れておるの」 校長はセブルスから赤ん坊を受け取った 「髪も、容姿も、笑い方も彼女…ティナにそっくりじゃ じゃが、目は、父親似じゃの…」 そうか…母さんの名前ティナだ 「校長、彼女からのお願いだと我輩に3つ言われたのですが」 「だいたいの予想はついておる この子のことじゃろ? 助けてやってほしいと」 校長にはわかってたんだ 「はい、それと名付け親になってほしいといわれました」 校長が優しく笑う 「ティナが君をそれほど信頼しておるんじゃろう して、この子の名前を聞こうかのぅ」 「はい…ミナミ、というのはどうでしょう」 「ミナミ・ジョーカーか 良い名前じゃ では、セブルス行ってくる そんな顔をするでない…10年もたてばまた会えるじゃろう その時は君が行くといい」 「はい…校長」 たぶんこれは夢だろう2人の顔見えない 声だけしか聞こえない 私を守ってくれるあなたは誰?
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