殺意:終焉愛葩

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『……本当、殺してやりたいよ………好きだ』 「きゃっ!?」  俺は恋華と繋がる手を自分の方に引くと、恋華を両腕の中に納める。  ……見つめ合うくろとあおの瞳。 「……」 「……」  心地よい沈黙の中、俺は先に瞳を閉じた恋華の唇にそっと自分の唇を添える。  春風が俺達を包み、桃色の雨がそれに吹かれて絡み付く。  ……だけど、もう俺はその桜の花びらを疎いと思うことはなかった……。 〈終〉
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